コロナウイルス感染拡大防止策として学校が休みになっています。
今回は、オンラインで自宅にいる中学3年生の相談を聞き、お子さんたちがどんな気持ちでいるのかを共有したいと思います。
現在、日本中の学校がストップしています。自粛解除の方針が打ち出され、少しずつですが、三密を防ぎなが以前の生活様式を取り戻そうとし始めています。ですが、コロナ以前の暮らし方には戻れないだろう・・と感じている方が多いことでしょう。
けれども、子どもたちには、柔軟性があるので、すんなり学校生活に戻れるのかも知れません。
さて、中3で一人っ子のA子さん、ご両親が共働きで不在が多く、休校中でも一人で在宅していることがほとんどです。食事や家事はお母さんがしてくれます。休校開始の頃は、長時間に渡る通学時間から解放されて、余分に出来た時間をどう使おうか楽しみだったとのことです。この機会に計画と実行に挑戦してみようと張り切って始まりました。時間割を作り行動し一人でも計画を達成しよう、ということを目標にしました。
受験生でもあるため、次のような内容をやり遂げる計画を立てました。
■学校から出される課題を終わらせる
■これまでのテストでのミスを見直す
■オンラインを利用し、授業で理解できなかった項目を確認する
■ピアノの発表会に向けての練習
かなりの分量ではありますが、しっかり、計画を実行しているつもりでした。
しかし1~2週間が過ぎ、3週間目になると・・・
まだ、先があるからと、やる気が起こらずついダラけてしまう。好きな音楽を聴きながら漫画本を読んでしまう。お菓子を食べたりゴロゴロしてしまう。(大人の私も耳が痛い・・)
気がつくと、計画は予定通りに進んでいません!焦りが出てきて不安になり、どうしたら良いか相談したいと連絡をもらいました。ZOOMを接続すると、笑顔で応えてくれましたが、話し出すと、焦りと後悔の言葉が溢れてきました。マイナス思考に陥っています。
一人で過ごすのは楽ですが、予定通り勉強し続けるのは簡単ではありません。「自分を律する」ことですね。ましてや、中学生です。大人でも難しいですよ・・と伝えました。
A子さんの気持ちを受け止めていくと、本人が落ち着いてくれた様子が見えてきました。そこで、後悔しないために大切なのは、「リスケジュール」だと伝えました。
ご存知のように再び予定を組み替えることです。出来なかった過去を反省し、再計画を練ることです。その勇気さえあれば、間に合う可能性は広がります。残りの日数からやるべき項目を割り算し、再度計画化していければ良いのです。その結果、やるべきことを達成出来れば悩みは喜びに変わります。諦めてしまわず、やれる方法を見つけて取りかかることが大切です。具体的にアドバイスしてあげたいですね。
また、伴走してあげられると良いですね。次に繋がる言葉掛けを忘れないこともポイントです。「来月学校が始まったら、どのように実行したのかを聴きかせてね!」と伝えると未完という訳にはいかなくなります。「見ているよ~」というサインを出してあげましょう。
再スタート 、再スケジュール・・人生は何度でもやり直しがきくのです。今回のコロナでは、大人も子どもも自分と向き合う経験をされたことでしょう。やる気の出ない感覚を味わったり、やり残している課題を見て見ぬふりをしようとしたりしていませんか?気づけば変わるチャンスになりますね。
中学生からリスケジュールに慣れていければ、きっと自己肯定感を持つことが出来るでしょう。
自信は、やり遂げる経験から培われることが多いものです。だから何度でも挑戦してみましょう。
それにしても、アフターコロナはどのような世界になっているのでしょう。皆さんも、そろそろリスタートのスイッチ、入れてみませんか?
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