毎日がお休みで、年間を通して一番長い期間続くのが夏休みです。
朝から学校に行かなくても良いし、家でゴロゴロしていても先生に叱られません。
子ども達にとって、毎日が天国のように楽しいのが夏休みといえます。
友達と遊んだり家族で出かけたりと、普段できないことができるのが長期休みの良いところですね。
では、この長期休みをどのように過ごすのが理想なのでしょうか。
遊ぶのも大切ですが、それだけで終わらせてしまっても良いのでしょうか?
少し考えてみましょう。
夏休みの意味
7月後半から8月にかけて、気候的に酷暑が続くこの時期。
登下校をするだけで体力が消耗してしまいます。
教室内はエアコンが完備(現在は完備されているかも知れませんが)されていない学校もある中での授業と運動場での体育授業は、児童生徒への体力的な負担が大きくなります。
そのため、長期の休みを設けているのだと考えます。
夏休みの過ごし方
学校は、長期休みを家庭でも有効に過ごしてもらうために工夫をしています。
例えば、
- 宿題:ドリル形式と教科による課題(花の絵、工作、読書感想文、理科の自由研究等
- 絵日記や日記を書く
- 体力作り
などの課題を出しています。
では、それ以外に、この長期休みを利用して「身につけさせたい能力」は何でしょうか。
私は継続力と考える力。この2つがあると考えます。
継続力
普段の生活は毎日の課題に追われる傾向があります。
余裕があまり無いのが通例です。
この長期休みにこそ、「時間がかかることで得られる体験」をお子さんにさせてあげると良いでしょう。
- 毎日、同じ時間に何かに取り組むことに挑戦する
- 研究活動としてずっと先に結果が出ることに挑戦する
声を掛けて励ましながらやり遂げさせる体験をさせてみてはいかがでしょう。
その結果、知らず知らずのうちに継続力が身についていきます。
考える力
これからの時代は、AIの普及が進むため、人間には人間にしかできない能力の醸成が不可欠となります。
その一つが、「考える力」です。
自ら考えて、新しい価値観を生み出していく能力が求められることになります。
パソコンやスマートフォンを使いこなせるスキルは高いのですが、すぐに機械に頼ってしまうことも少なくありません。
そのため、じっくり物事を考えられる人材になる必要があるのです。
考える体験の例を挙げてみます。
- 本を読んで(漫画ではなく)感想を話し合う
- 博物館や美術館を訪れ、その時代の背景や人物のことを想像して話し合う
- 一から何かを作ってみる
一人で考える力は低学年であるほどわかりにくいため、親御さんがリードしながらどんな考えが浮かんだのか、どんなことを思ったのかなどを聞いていくことが大切です。
親御さんは、お子さんと一緒に、伴走する形で取り組んでみることをお勧めします。
一緒に学ぶ楽しさを得られるだけでなく、お子さんの新しい一面に気に出会うかも知れません。
まとめ
この2つの力を養う時間を過ごすことで、夏休みが終わった後、一回り成長したお子さんを間近に感じられることと思います。
また、お子さんにとってのメリットは、研究や工作などをやり遂げて得られた作品や結果を手に入れただけではなく、自信もついていくのではないでしょうか。
2学期になり登校するお子さんに、長期休みを有意義に過ごせたという満足感と自信が後押しをしてくれるでしょう。
夏休みは、もう目の前です。
皆さんはどのように過ごしますか?
またお子さんにどのように過ごさせたいでしょうか?
有意義な夏休みを過ごすために、今から考えてみましょう。
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