今回は、産業カウンセラーの資格について解説します。
産業カウンセラーとは
働く人や組織の問題解決を支援できる資格です。
カウンセリングや研修を企業等で行い、働く人たちのメンタルやキャリアの支援をすることができます。
資格があることでどんな仕事ができるのか
仕事のメインは、メンタルヘルス対策の支援です。
心が疲れてしまった働く人々のお話を聴き、元気に業務がこなせるようカウンセリングをしたり、組織全体で研修や行い、問題解決のサポートをします。
実際に、私は機械メーカーで4年間、メンタル相談員として勤務した経験があります。
正規・非正規関係なく相談したい方は面談形式でカウンセリングを行っていました。
また、部課長職の方からお話を伺う機会をもち、部下の社員への声がけ方法や困ったことへの解決アドバイスを行っていました。
このように企業で働くいろいろな役職の方とお話をして、社内の問題を解決する方向へ導きます。
産業カウンセラーになるための勉強方法と内容
産業カウンセラーの資格は、一定の条件を満たせば独学でも可能ですが、養成講座に参加し学ぶ機会を持つことをお勧めします。
養成講座をオススメする理由は3つです。
- 傾聴の練習を複数の相手とすることで、様々な考え方を知ることができる
- 学科の勉強を規則正しく進められる
- 勉強する環境に身を置くことでモチベーションの維持ができる
養成講座では、カウンセラーの基礎的スキルである「傾聴」の態度・技法から、活動上必要とされる実務知識まで、しっかり学習します。
※傾聴とは、相手を否定せず共感し、理解するために行うコミュニケーション方法です。
また、体験学習も行います。
体験学習では少人数のグループにわかれて指導者がつき、傾聴を基本に問題解決へと至る支援の過程(カウンセリング・プロセス)を学習します。
理論科目ではカウンセリングの理論はもちろん産業カウンセラーとしての活動に必要な、職場のメンタルヘルス、産業組織心理学、労働関係法規なども学びます。
このように、養成講座では実践に近い学習を行うことができます。
産業カウンセラーの資格を取る人
企業の人事担当者や、心理について学びたいと思う方などが多いと思います。
大学院に入って学んでから資格を取得するのは時間的・金銭的に難しいかなと考えると、民間資格である産業カウンセラー資格は、多少ハードルが低いのではないかと考えます。
仕事以外で活かされていること
職場やプライベートで、周囲の人たちの話を聴くときに役立っています。
資格を取る前は自己流で話を聴いていたので、自分の興味関心を優先した質問をして、相手の話を途中で遮ったり、アドバイスをしたくなってしまい、つい喋ってしまうこともありました。
現在はしっかり傾聴することが出来るので、相手に寄り添いお話の聴くことができています。
まとめ
産業カウンセラーは、働く人たちを対象とした幅広い支援をする資格です。
産業カウンセラーにご興味のある方は、こちらのウェブサイトもご覧ください。>>>日本産業カウンセラー協会HP
記事元:茨城ライフキャリア研究会(https://ilc-society.com)
提供元:記事のタイトル名+茨城ライフキャリア研究会
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